【事例紹介】重機の入れない現場での伐採【特殊伐採】を公開しました!

樹木医について

樹木医とは

樹木医は巨樹・名木から街路樹等の公共の樹木や庭木などの身近な樹木まで、幅広く樹木の診断や樹勢回復など、樹木の生理・生態を理解し、調査、設計監理、維持管理業務に精通し、診断及び治療を通して落枝、倒木などによる人的、物損被害の抑制や後継樹の保護育成ならびに樹木の保護・育成に関する知識の普及及び指導を行う専門家です
近年では様々な環境変化で衰弱下樹木の落枝や倒木による事故も起きており、そのような事故を未然に防ぐため点検や診断を行うのも樹木医の仕事です。
また樹木医は商標登録されており、樹木の調査・研究、診断・治療、保護・育成・管理、公園緑地の計画・設計・設計監理等に関する業務経歴が7年以上の実務経験を積み、選抜試験に合格後、茨城県つくば市で2週間にわたり行われる研修及び試験に合格し、認定された者以外は樹木医を名乗ることは出来ません。
樹木医でつくる全国組織で(一社)日本樹木医会があり、1992年に設立され、調査・診断活動、研修会の開催・技術図書の出版、国際交流・交際支援活動、講演会や緑の相談などの普及啓発活動を行っています。

弊社の樹木医の紹介

樹木医制度が発足してから毎年全国で100名程の樹木医が厳しい試験をクリアし誕生しています。
全国に残る、天然記念物やその地域の人々の思い出の大木、また町のシンボルツリーなどを衰弱や枯損から防ぎ、健全に育成し後世に残す為に設けられた制度です。
私も2014年に24期生として資格を頂き、以降要請に応じ樹勢回復を行っています。
古木、大木に限らず個人庭園の樹木・街路樹等の診断、治療も行っております。お気軽に御相談下さい。

樹木医登録番号 第2415号
藤井 利文

植栽基盤整備・土壌改良の流れ

1.調査準備・打ち合わせ

植栽基盤の整備に当たっては現地の状況に即した的確な基盤整備が必要なため、入念な準備と打ち合わせを行います。

1.調査・診断

調査項目

土壌硬度調査

土壌硬度は根の伸長と密接に関係しており、土壌硬度計を用いて計測することにより土壌の硬さや密度を知ることができます。

土壌断面調査

各層位の代表的な土を調べることで、植物の生育に対する影響や改善方法を検討するための基本的な情報を得ます。

透水性調査

透水不良は、樹木枯損の第一の原因にあげられており、こうした根腐れを防ぐために透水性を調べて植栽基盤整備計画の基礎を調査します。

科学性調査

pHの測定
水素イオン濃度指数(pH)が、酸性・アルカリ性のいずれかに偏っていると、植物に必要な養分の吸収が阻害されることから、pHが適正であるかどうかを測定します。

ECの測定
土壌中の水溶性塩類が多いと根の水分機能などに異常をきたすほか、有機塩類による生育不良のおそれがあり、水溶性塩類(電気伝導度(EC))を調べることにより水溶性塩類濃度を測定できます。

3.報告書の作成

上記の調査・診断の結果をもとに報告書を作成し、最適なプランを設計します。

4.土壌改良・植栽基盤整備

設計内容を基に植栽基盤の施工方法や手順等の詳細について検討・調整し、施工を行います。
なお施工に当たっては設計数値目標等の確認や出来形や品質の管理を行います。

街路樹・公園樹診断の流れ

1.調査準備・事前打ち合わせ

入念な打ち合わせを行い調査に必要な情報をまとめます。

2.外観診断

目視と木槌などの簡易な器具で樹木の復旧を確認します。

3.必要に応じて機器診断

機械を用いて詳しいデータをとっていきます。

4.報告書作成

街路樹診断カルテを作成します。

治療例

診断後、診断書及び処方箋をもとに様々な治療を行い、樹木を健全な状態へと導いていきます。

不定根誘導によるソメイヨシノの治療

支柱の取り付け

腐朽部の切削、場合によっては
ロープクライミングも併用します。

精密診断の様子

薬剤の散布の様子

土壌改良の様子

【治療前(平成29年6月撮影)】

【治療後(令和元年6月撮影)】

 

植栽管理・植栽計画は土壌から
大切な樹木をお守りします
樹木の診断・治療は当社まで