ブログ「住宅地の一画での大木伐採」を公開しました!
樹木医

【事例紹介】ケヤキの診断と治療【樹木医】

ご相談内容

昨年の台風で主幹が一本折れてしまい、状況を診て欲しいという依頼を受けました。
その際に対象木の現状を把握するためと土壌を知るための調査を提案し、折損部が折れたままの状態であったためその処置を提案しました。

実施内容

  • ピカス診断
  • 土壌診断
  • 折損箇所の処置
【ピカス】
ピカスとはアーガス社(ドイツ)製の樹木の非破壊診断装置です。
幹周りにモジュールと釘による打診点を取り付け、それらを軽く叩き音波の伝わる速度の違いによって木部の腐朽の度合いを計測し画像化するシステムです。
痛めることなく樹木の内部の状態を診断できます。

原因と対策

相談を受けた際には、かなり古くに施工されたケーブリング時に行われたであろう養生用のベルトが幹に食い込んでいたため、すぐに撤去しました。(折れた幹を撤去する際に行ったようです)
腐朽による幹の損傷及び幹の亀裂からさらなる被害を防ぐ為に、ケーブリング及び樹冠を小さくして風圧による幹の折損、裂けを防ぐ必要があり実施していきます。

【ケーブリング】
ケーブリングとは幹や枝をワイヤーやロープを使って繋ぐことをいいます。
枝が折れたり木が倒れたりするのを防ぐことを目的として行う作業です。