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事例紹介樹木医

【事例紹介】松くい虫被害の対応と予防【樹木医】

・マツノザイセンチュウで枯死した松の伐採
・予防のための薬剤の樹幹注入

松という樹木

松は私たちの暮らしを守ってくれる大切な樹木です。
沿岸部では海岸林として潮風や津波、砂などを防ぎ、内陸部では荒廃地にいちはやく侵入した赤松が土壌の流出を防ぎます。
どちらも厳しい環境でも育つ松だからこそできる役割です。

松くい虫被害

そんな松に甚大な被害を与える松くい虫被害がマツノザイセンチュウという体長1mmにも満たない外来の線虫が原因です。
マツノマダラカミキリを運び屋とし、この2種類の虫が共同で松を弱らせ、いわゆる松枯れを引き起こします。

対策と予防

被害の拡大を防ぐために伐採駆除樹幹注入予防散布などが各地で実施されています。
既に枯死してしまった松は伐採し、樹体にいるカミキリの幼虫が羽化・脱出する前に薬剤処理や破砕、焼却を行います。
カミキリの幼虫はたばこ1本程度の細い枝にも生息しているため、残さず全て処理する必要があります。
健全な松には樹幹注入を施します。
マツノザイセンチュウの侵入を防ぐ薬剤を注入し、一度の処理で数年に渡って被害を予防できます。

松くい虫の被害は現在ではピーク時の9分の1程度にまで減少しましたが、以前国内で最大の森林病虫害となっています。
変色した松はカミキリの住処となっている可能性がありますので、ご近所で松枯れを発見した際はぜひ一度ご相談ください。